自分がどのような仕事に就くかは、働くうえで選択する必要があります。
やりたいことを貫いていくことや、得意分野を生かして仕事にするなど、さまざまな考え方で仕事に就くことが求められます。
企業に勤める場合には、就職活動で面接を受け、テストを受けます。俳優や声優、モデルや歌手など、芸能に関係する仕事に就く場合には、オーディションを受ける必要がある場合が多く、自分をいかにアピールするのかが求められます。
中でも声優という仕事は、自分の声で表現をして仕事をすることから、話すことや感情を声に表すのが得意な人にとって、とても興味を感じられる職です。専門学校もあるなど、人気のある職種となっています。
声優というと、アニメや漫画のキャラクターに声を吹き込むということを想像しがちですが、日本語に吹き替えられた外国映画の俳優の声や、番組で使用するナレーションを担当することもあります。
街の案内板の声を吹き込む仕事もあるので、アニメや漫画に興味を持ってこなかったという人にも、適応する仕事がたくさんあります。
声だけで表現するのは、表情がわからない分、並大抵のことではありません。丁寧に案内をする声や楽しい声、悲しい声などそれぞれの場面に合わせた声の表情をつける必要があります。
M/外見では、その人がどのような声をしているのかということははっきりとわからないものです。そんな時に必要になってくるのが、オーディションでの選考です。
オーディションを受けるときに、まずは書類での選考が行われる場合が多いです。希望者の声優への意気込みや、その人の最低限のプロフィールを知るための提出ですが、ここでの自己PRが今後のオーディションの進め方に左右することがあるので手を抜くことは避けたいものです。
経歴や写真も、もちろん人を見る上で重要ではありますが、一緒に仕事をして企画を作り上げていく過程において、その人のやりたいことや得意なこと、これから挑戦したいという意気込みがマッチングする必要があるのです。
オーディションを受ける先の求める人材や、キャラクター性を把握しておくことはもちろん、自分が選考に受かった場合にどのように仕事をしていきたいのか、何に貢献ができるのかということを、自分の中ではっきりと考えを持っておく必要があります。
書類で書いたことと、自分の持つ考えに相違がないことが重要です。面接や実技などに進んだ時に、書類との相違があれば、審査員の方は必ずわかってしまうからです。
書類選考に合格したあとは、面接や、実技の審査が行われます。その際には、直接面接官と会うことになるので、オーディションを受けるマナーや話し方、立ち振る舞いなどが見られていると考えておくことが望ましいです。
いくら良いことを書面や口頭で伝えられたとしても、人としての常識から離れてしまうと、一緒に仕事をしていきたいとは思ってもらえないです。個性と常識とは異なるものであるという理解が必要になってきます。
声優のオーディションに多い実技は、実際に台本のセリフを話し、演じることがあります。初見で役になりきることができる能力があるかということや、同じセリフであってもその人ごとに現れる個性などを見られています。
また、ナレーションや朗読による審査を行い、文章の理解能力やトーク力、声質を聞かれることもあります。このように審査員側から与えられたものに合わせて、自分の表現をする実技の他に、自己PRを求められる場合があります。
時間を与えられ、フリーに自分をアピールすることが求められます。その人が持っている世界観や、オリジナリティーの面白さ、自分がどのような人間であるかということを、短時間で理解させようとするアピール能力などを見ていることが多いです。
受験先に合わせるだけではなく、これまでの人生ででき上がった自分という1人の人物を、わかりやすく表現することが重要となってきます。