食品アレルギーは食べ物に含まれるアレルゲンが過剰な免疫反応を誘導することで起こります。じんましん、下痢、嘔吐、腹痛、咳や呼吸に乱れなどさまざまな症状が表れます。
まれに呼吸困難や血圧低下などの全身的な反応であるアナフィラシキーショックを引き起こし死に至るパターンもあります。食物アレルギーの原因となる食品でもっとも多いのは鶏卵です。ついで牛乳、小麦となっています。
この3品で食物アレルギーのおよそ6割を占め、三大アレルギー原因食品といわれています。鶏卵アレルギーと牛乳アレルギーは特に乳児期に発症数が多く、年齢を重ねるごとに低下します。
小麦アレルギーも小児期に多く発症しますが、全年齢でみられます。そば、ピーナッツなどは発症頻度は高くないものの、アナフィラキシーを起こすことがあるので注意が必要です。
その他に、大豆、魚類、肉類、エビやカニなどの甲殻類、野菜、果物なども食物アレルギーの原因となります。
食品アレルギーの発症が増加していることで、平成14年4月に食品衛生法に基づく表示ルールが改正されました。アレルギーを誘発するたんぱく質を含む加工食品には表示が義務付けられています。
しかし店頭で売られている惣菜や容器包装の面積が小さなものにはアレルギー原因食品が表示されないことがあります。また、鶏卵を使用するマヨネーズなどの明らかにアレルギー原因食品を含む事がわかる場合には表示が省略される場合があります。