食品アレルギーは今まで、その食品を避けることしか対策方法がありませんでした。
食品に含まれているアレルゲンを避ける方法が一般的だったのですが、最近ではその逆で、アレルゲンを「避けない」という対策方法が注目されているようです。
食品アレルギーは、牛乳やピーナッツ、海老や蟹など、特定の食品を食べると、じんましんが出たり、かゆみが発症したりしてしまう病気です。
なので、特定の食べ物を避けて生活することで、発症を抑えたりしてきました。それが、従来の食品アレルギーの治療法だったのです。しかし、他の人と同じように、美味しく何でも食べたい。それが食品アレルギーをもつ方の切実な願いだと思います。
そんな願いを叶えるがごとく開発された最新の食品アレルギー治療法が、「アレルギー食品を食べる」という治療法なのです。今までは避けていたアレルギー食品を食べる・・・。このことに不安を覚える方も多いでしょう。
しかし、私たちの体は、食べ物が腸から吸収される際に、免疫反応が抑えられ、栄養素を吸収しやすくする仕組みがあります。免疫学界では100年も前から知られている経口免疫寛容という方法で、アレルギー反応を起こす食品を食べることで、免疫をつけるという方法です。
しかしこの治療法は、独断で行うのはとても危険です。病院での入院が必要になりますし、医師による厳密な管理の元で行う必要があります。自分の勝手な判断で行わずに、必ず病院に行って治療を行うようにしてくださいね。