逆に違う傷にしてしまう理由
リストカットの痕や若いときの遊びの気持ちでやってしまった根性焼きの痕。
大人になってみるとなんとなく嫌だなと感じる事があります。
こうした痕を消したいと思ってクリニックに行きます。
今の医療技術だったら完全に痕を消すことができて、皮膚も元に戻るんじゃないかなと思っている人が多くいます。
実際には、完全に復活させる事は無理です。
私たち人間の皮膚というのは、一回傷をつけてしまう事によって治療をする事で目立たなくするという事は可能ですが、完全に綺麗に元通りにする事ができません。
綺麗にする為には、どういった治療があるのかというと傷跡自体を別の傷痕にしてしまう方法があります。
これは、切って一本の傷にできるくらいの狭い傷の場合は、ガラスで切ったような細い傷をつけます。そして、怪我をしたような傷痕にするのです。
切っても縫う事ができない幅の場合は、レーザーで焼いて火傷をしたような傷痕にします。
どちらの方法も傷痕は残ってしまい、縫う事によって目立たなくする事ができます。
レーザーの場合は逆に傷痕が目立ってしまいます。
さてなぜこのような治療をするのかというと、リストカットや根性焼きの痕がある事によって、会社の面接や社会生活においていい印象を与えないからです。
なのでこうした傷を、怪我に見せかける事によって周りの人も不審な気持ちになりません。
面接の時にも、昔やんちゃをしていたなといった印象を与える事がなくなってくると思います。