免許取得方法は人それぞれです。
自動車免許を獲得するには、自動車教習所に通う必要がありますが、教習所のプログラムを効率的に学べる方法のひとつに合宿免許を利用する手もあります。合宿免許は自動車教習所の隣に宿泊可能な建物が併設されたところに合宿形式で泊まり込んで教習所に通うという形式のものです。
この合宿免許の特徴のひとつとして、教習所の卒業までの期間が短いというものがあります。自動車の教習所の教習の1日当たりの取得時間については、法律で決められています。
机の上の学科教習は1日当たりの受講時間に制限はありませんが、自動車の運転を実際にやる技能教習には1日当たりの受講時間に制限が設けられているのです。仮免許取得までが1日に2コマ、路面教習以降は1日3コマまで可能となっています。合宿免許では、この法律に触れない範囲内で最短の期間で予定を組んでいるのです。ということで合宿免許では、マニュアル車だと最短で16日、オートマチック車でスムーズにいけば14日という短時間の日程で教習所を卒業できるようになっています。
普通に教習所に通うのであれば、教習所の休日や、配車や教官のスケジュールの関係から、毎日技能実習を受けることは困難です。そこで通常の教習所では最低でも3週間ぐらいは卒業まではかかるのですが、その日程を合宿免許であれば1週間以上も短縮が可能になるのです。
しかし合宿免許では、教習日程が非常にタイトになっています。合宿期間中に休みは設定されていません。
また日中、技能教習が入っていない時間は学科教習で占められているため、自由時間は夜間しかありません。その自由時間の間も、自動車免許試験場における学科試験を目的として、自分で勉強しなければなりません。
しかし、仕事のために緊急に免許が必要となった場合などに、合宿免許は重宝します。一例として高校を3月に卒業し、4月から仕事で自動車免許が必要とされている状況など、短期間での自動車免許の取得というのが必要とされる時に合宿免許を利用すれば、効率的に自動車免許の取得ができるのです。